【黒ブドウ品種】

黒ブドウ品種




2006年12月29日(Fri)
【黒ブドウ品種】
主な黒葡萄品種としては、次のようなものがあります。

・カベルネ・ソーヴィニョン(CABERNET SAUVIGNON)
言わずと知れた世界一有名な黒葡萄品種。ボルドー、カリフォルニア、チリなどでは特に無くてはならないもの。世界中で栽培される人気の高い葡萄で非常に長熟に耐えうる優良品種。カシスやピーマン、チョコレートなど豊かな香味成分とタンニン、色素の強さが特徴でテロワールを多様に反映する。ウドンコ病の被害を除けば耐性も強く栽培も容易。
・ピノ・ノワール(PINOT NOIR)
ブルゴーニュ、シャンパーニュ等冷涼な地域では最高のエレガントさを持つ高気品種。近年はオレゴン、ニュージーランドで日の目を見ており人気が高い。色素は弱く酸味もあるが奥行きと広がり、香りの官能的な印象は他の追随を許さない。赤い果実とミネラルを基調に熟成し枯葉、茸、ドライフラワー、紅茶へと変貌を遂げるその姿に誰もが魅了される。クローンの数も多くPINOT FIN やPINOT TORDUなどの果実が小さく果皮が厚いものは特に重宝される。
・メルロ(MERLOT)
この品種主体のものではサンテミリオンとポムロル周辺、そしてカリフォルニア、北イタリア、チリとこちらも又世界中で栽培される人気品種。カベルネよりも温度が低い地域でも栽培は可能、更により早熟で粘土質土壌に適応。エキスは強く出て膨らみはあるがタンニンは柔らか。プラム、ブルーベリーなどの果実に黒い土、熟成によりトリュフへと変化するブーケにファンは多い。
・カベルネ・フラン(CABERNET FRANC)
ボルドーのジロンド河右岸及びロワール地方アンジュ・トゥーレーヌ地区で重要視されている品種で非常に優雅なスタイル。ソーヴィニヨンよりも開花が1週間ほど早いので花ぶるいの被害に遭いやすいのが難点だが逆に晩秋の雨の影響を受けないでの完熟は容易。フランボワーズなどのベリー系の果実のアロマの他にピーマンや鉛筆の削り粕といった独特の深いニュアンスがある。
・シラー(SYRAH)
ローヌ河北部、オーストラリア(SHIRAZ)にとどまらず世界最高の黒葡萄品種の一つ。収量を抑えた素晴らしいものは深く濃い色調と黒系果実に特徴的な黒胡椒やシナモンなどのスパイスや焼けたゴムなどの複雑にエレガントに薫る。長く熟成できるポテンシャルを秘めており、又、様々な表情を見せる魅力的な品種。
・ガメイ(GAMAY)
正式にはGAMAY NOIR a JUS BLANC。ボージョレの品種意外にもマコン、ロワール中流域の各アペラシオンやVIN DE PAYS DU JARDIN DE LA FRANCEの赤の半数を占める。又、スイスのジュネーブ周辺でも多く栽培されている。花崗岩質土壌に適応し、冷涼な産地でも繁茂し、早期に発芽、開花、成熟する。色は淡くタンニンも少ないが赤い爽やかな果実と綺麗な酸が特徴。10年を優に超える熟成能力を持つクリュ・ボージョレの年月を経た逸品などは極上のピノ・ノワールと間違えるほどのエレガントな深さを有する。
・グルナッシュ(GRENACHE)
ローヌ地方を始めとしたフランス南部及びスペイン、オーストラリア、カリフォルニアなどでも多く栽培され、世界第2位の栽培面積を誇る偉大な品種。シャトーヌフのような痩せた地で低収量に仕込めばスパイシーで長期熟成も見込める素晴らしいものとなる。比較的酸化もしやすく複雑さも早くから産まれる。イタリアのサルディーニャ島ではカンノナウとして知られる。
・ムールヴェドル(MOURVEDRE)
同じく南部フランス、スペイン(マタロ、モナストレルと呼ばれる)で重宝される力強い黒葡萄品種。プロヴァンス地方の銘酒バンドールの主要品種で小粒で甘く果皮の厚いもので豊富なタンニンと香味、アルコールが顕著で野性味もたっぷり。べト病やウドンコ病に弱いが暑い地域ではその心配も少なくブレンドの重要品種のみならず、近年の人気は注目に値する。
・マルベック(MALBEC:別名COT、AUXERROIS)
かつてはボルドーで興隆の勢いがあったが現在では南西地方のカオール、ロワール地方中流域、そしてアルゼンチンでの栽培が盛ん。果皮の黒いマルベックは花ぶるいや霜など寒さに弱いが、濃く果実味が豊富でタンニンも多い長期熟成も可能なほどポテンシャルに溢れた葡萄で地場品種として再び脚光を浴びつつあるようだ。
・ピノ・ムニエ(PINOT MEUNIER)
シャンパーニュ地方ヴァレ・ド・ラ・マルヌで真価を発揮するピノ・ノワールの突然亜種。発芽も遅く早く収穫が可能。シャンパーニュに果実味のフレッシュさを与えるのに必要不可欠なもの。酸化しやすく複雑さも出るので、真価を発揮できれば極上のシャンパーニュを生産でき、ムニエ100%の佳酒も少なくないのが現状。
・サンジョヴェーゼ(SANGIOVESE)
イタリアで最も栽培されトスカーナ地方を中心とした中央イタリアがなんと言っても有名。注目に値する優れた果実味とタンニンと酸。ヴァイオレット、ブルーベリーからカシスまでの黒系果実、なめし皮などの官能的なアロマまで多彩な表情を形成する。フランスではコルシカ島のAOCパトリモニオなどでNIELLUCCIO(ニエルチオ)として粘土石灰質土壌と適応し優雅な姿を見せる。
・カリニャン(CARIGNAN)
フランスで最も多く栽培されている品種。酸、タンニン、色調、苦味と全てに長けているが樹齢が高く低収量で仕込んだものでないといささか香りの深遠さに欠ける。逆にそういった丁寧に仕込んだものは(仏のフォジェールや伊のカリニャーノ・デル・スルチス)世界的レベルにも昇華する真の個性を発揮した逸品が増えてきた。ベト病や腐敗に弱いが暑い地域の方が向いており全体的には未だブレンド品種の感が否めない。


   




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