【シャトーマルゴーについて】

シャトーマルゴーについて




2007年01月06日(Sat)
【シャトーマルゴーについて】
エステート・ディレクター / フィリップ・バスコール氏が語る
シャトー・マルゴーの現在


■ビオディナミとシャトー・マルゴー
■シャトー・マルゴー最新事情

2006年12月上旬に来日したフィリップ・バスコール氏にインタビュー

「約7年ぶり、2回目。日本のワイン文化の成熟ぶりに驚いたよ!お客様の知識と経験の量、質問の鋭さにはビックリした。それにしてもビオディナミをはじめとする自然派ワインについての質問が多い!確かにパリじゃタイユヴァンが中心となってビオブームが巻き起こっているけどまさか東京でもこんなに話題になっているなんて!」

- ええ。日本では自然派ブームです。昨年秋に人気のライフスタイル誌=ブルータスでも一冊丸ごと自然派ワイン&RMシャンパーニュの特集が組まれたこともあり、一気にその存在が認知されるとともに支持を集めています。もともとヘルシーとか、オーガニックといったキーワードに弱く、はたまた除菌消臭、抗菌グッズが飛ぶように売れるお国柄。神経質で潔癖症、国民性にビオって言葉はジャストミートですよ。ところでビオディナミについてはどうお考えですか?

「我々はワインの造り手、葡萄の造り手としては興味深いところもあるし、化学薬品を排し、自然なものを造ろうという姿勢には大いに賛同できる。ただプレパラシオンの使用や実際の葡萄の成熟度を無視してまで月や惑星の運行に従って収穫を行ったり、というのはちょっとクエスチョンだな(笑)。でも、それを信じて貫いている人たちを批判するつもりはないよ。一部のトップ生産者はたしかに驚嘆すべきクオリティのワインを生み出しているしね。問題は内実が伴っていないのにビオディナミって言葉を商売道具にしている生産者、販売者がいるってこと。気をつけないと」

- 確かに。それからビオディナミとビオロジーとSO2無添加がゴッチャになっていて・・・自然派っていう都合のいい言葉があって・・・そのへんがグレーなことをいいことにいのインポーターも小売店もやりたい放題です(笑)。その辺をハッキリさせようとあんまりビオディナミについて真剣に語ろうとするとかえって気味悪がられたり・・・。ウチの社内でさえ全員がちゃんと説明できる自信はないです。シュタイナーまでですら遡れないでしょう。あ、誤解なきよう、かくいう私もけっこうビオディナミのワイン自体には興味がありましてコッソリ飲んでいます。けっこう好きだったりしますから

「とにかくビオ、自然派って言葉が独り歩きしてる」

- シャトー・マルゴーでは採り入れないんですか?といった質問も多かった

「シャトー・マルゴーのワイン造りは科学と経験に基づいて行われるもの。ビオディナミの思想を採り入れることはないでしょう。また、ボルドーのシャトー・コンセプトとは相容れないものがありますね。マルゴーは赤ワイン用に80ha、白ワイン用に12haですが、この規模でビオディナミを実践することは無理ですね」

- ボルドーのシャトー・コンセプトとは?

「シャトー・マルゴーの畑には80のパーセル(区画)があり、50のワインの原酒が造られます。その約半数がグランヴァン用です。この50のワインを別々に瓶詰めし、ブルゴーニュワインのように仕立てることも可能です。それぞれがテロワールの特徴を持ったワインであり、かなりのグランクリュ・クラスのワインができることでしょう。しかし、シャトー・マルゴーではそうはしません。50のワインを厳格に選別し、複雑精緻にブレンドすることによりグランヴァン、パヴィヨン・ルージュを造り上げます。シャトー・マルゴーとしてのスタイルを表現するのです。このクオリティでこの規模(1万2千ケース)を生産可能、これこそがボルドーが世界最高のワイン産地といわれる所以だな」

- なるほど。ところで、今回の一連のテイスティングでは1996年が絶賛されていましたね。やはり、というか・・・

「ええ。シャトー・マルゴー最上のヴィンテージのひとつです。あぁこの香り、パフュームだよ。カベルネソーヴィニョンの純粋さが究極的に表現されている。何度味わってもいいなぁ〜。私は1990年からここで働きはじめ現在に至りますがベストのヴィンテージです。いや〜いいなぁ。それと、ねぇ、2002年どう思う?これは1996年と非常に似通ったタッチを持っているよね。将来性十分だ」

- パヴィヨン・ルージュの2004年もいいですよね!

「いいところに気がついた。これは相当いいよ。前述したようにシャトーでは赤ワイン用に80ヘクタールの畑を持っており、3つの赤ワインを造っている。グランヴァンであるシャトー・マルゴー、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー、そしてサードワイン。サードワインは1997年から造っていますが、バルクで売られ、ワインにはシャトー・マルゴーの名前は入らない。実はこのサードワインの導入がポイントなんだ。とくにパヴィヨン・ルージュのクオリティを上げるのに一役かってる。この10年でパヴィヨン・ルージュの品質は劇的に向上してるよね?」

- どういうことですか?

「3つのワインの生産量の比率はグランヴァン・シャトー・マルゴーが40%、パヴィヨン・ルージュが50%、サードワインが10%。 グランヴァンの生産量は以前に比べ50%から60%程度にまで落とされ、それまでグランヴァンに用いられていたワインが、パヴィヨン・ルージュに回されるようになっています。さらにパヴィヨンの選別も厳しくし、基準に満たないものはサードラベルへと落とされます。このことによってパヴィヨンのクオリティが非常に充実してるんだ。そしてもうひとつ、グランヴァンではよりカベルネソーヴィニョンの比率を高め。メルロの比率を下げるようになった、ということ。20年前は約20%用いていたメルロが今じゃ7%から多くて15%。メルロの質が悪いからじゃない。グランヴァンのスタイルをよりカベルネソーヴィニョンの純粋性を表現したものへとシフトさせた結果なんだ。よってグランヴァン・クオリティのメルロがパヴィヨンに多くまわされるようになった。パヴィヨンの品質向上は当然だよね」

- そういうことだったんですね。ところでパヴィヨン・ブラン、さすがですね。私も大好きなワインです。お客様からはこれがソーヴィニョンブラン100%だときいて驚きの声が上がっていました

「シャトー・マルゴーのテロワールのなせる業なんです。ソーヴィニョンブランをここまで完熟させることは難しい。しかも酸度をここまで残しながらね。ソーヴィニョンブランは元々野菜っぽい感じがするのだけど、ここまで完熟させるとそれが消え、かわりにリッチネスが顔を出してくる。皆がいうようにとうていソーヴィニョンブラン100%とは思えない複雑性とボディの厚みを持っているでしょう?みんなセミヨンが多いですよね、なんて言うけどそれも無理ないでしょう」

- シャルドネ100%のワインって世界中にいろいろあってそのクオリティも最高級のものは甲乙つけがたい。でもソーヴィニョンブラン100%のワインとしてはどこからどうみたってこれが世界最高ですよ!一目瞭然だ

「最高って言うか・・そういってくれるのはありがたいけどね。ユニークなスタイルであることは間違いない。私が他へ行って造れといわれても造れないし・・シャトー・マルゴーのテロワールにしか出来ない自然と科学と経験の芸術作品だよ」

- すいません、つい最高とか一番とかありきたりな表現になってしまって・・・。確かにユニークなんです。他にはありえない。エイジングポテンシャルという点でも特筆すべきものがありますね?

「そうそう。ボルドーの白ワインのほとんどがフレッシュな味わいを楽しむ早飲みタイプであるのに対して、パヴィヨン・ブランの真価は長期熟成後に発揮されるものです。あぁそうだ面白い話があります」

- というと?

「パヴィヨン・ブランの数々のヴィンテージのなかで今もっとも美味しいのは何年だと思う?」

- 1998年とか2001年・・あ、これはまだ早いか。とすると96年あたり・・・

「と思うよね。でも意外なことに1993年なんだよ。この前シャトーでパヴィヨン・ブランの熟成度合いをチェックしていて気付いたんだけどね。正直言って1993年ってノーマークだよね。ところが最高のタイミングとなっている今ならどのヴィンテージよりも美味しい!これがワインの不思議なところなんだよ。どのヴィンテージがどういうふうに成長していくか?これは誰にもわからないよ」

- なるほど、それは意外ですね。でも今1993年をセラーでキープしている方がどれだけいるでしょうか?難しいなぁ。普段からエイジングの意義とメリットについてしつこいくらいに説いているのですが・・・

- 話は変りますが、ここ最近の価格上昇には驚いています。ここまで価格が上がってしまったら欲しくても手が出せません

「でもねぇ、これは市場原理だよ。我々が値を吊り上げてるんじゃないよ。世界中で需要が急増。いくら高くても買う、という強気のバイヤーがワインを取り合う結果こうなっている。シャトーにはコントロールできないよ。ボルドーワインのマーケットは株式市場みたいなもんさ」

- 困りましたね・・・。2006年は?

「出来はいいですよ。まだ何かを断じるには早すぎるけど」

□MIXI【パワーワイン会


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□プロフィール□
M氏 札幌在住

経歴:教員→食品会社IPO目指すが頓挫→ITベンチャー勤務→経営コンサル勤務→NPO活動スタッフ→教育機関
”三方よし〜客よし、会社よし、地域(地球)よし”
が信条
毎日つぶやいてます〜twitter
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